定年後は、年金で悠々自適な暮らしを送りたいと考える人も多いはずですが、昨今の年金問題を鑑みると、甘い考えだったと思い知らされてしまうかもしれません。
実際、年金では生活費が足りない人も大勢おり、抱いていたゆったりとした生活とはかけ離れた厳しい現実に立たされています。
不足する生活費について考えなければいけませんが、手っ取り早いのは、やはり働ける内は働き続けることでしょう。
シニアでも就ける仕事もある
定年を迎えた後も、アルバイトやパート、シルバー人材センターなどに登録し、生活費を稼いでいる人も多くいます。
シニアでも就ける仕事もありますし、むしろ老後の張り合いのある毎日を送るために積極的に労働をするというケースも少なくありません。
それまでの人生経験を活かせる場所を見付けるのはもちろん、新しいことにチャレンジをするのも良いでしょう。
お金があっても退屈な毎日で苦労をする人もいますので、充実の日々を送るためという意味でも、労働を前向きに考えてみるのがおすすめと言えます。
ただし、働き方によっては年金の支給停止となる場合があるため注意も必要です。
資産運用によって老後資金を獲得するという選択肢もある
予めの準備が必要ですが、資産運用によって老後資金を獲得するという選択肢もあります。
資産形成をするにはある程度の時間が掛かりますので、いざ老後になってから始める場合ですと思うように増えない可能性がありますが、将来を見据えて取り組んでおけば生活費に余裕を持ちやすくなるかもしれません。
しかしながら、投資にはリスクが付き物で、大切な老後資金を棄損してしまうケースがあるのも事実です。
老後のためにと考え資金を注ぎ込んだ商品によって損をしてしまい、生活に余裕が出るどころか、逆に自分の首を絞めることになったという事例もあります。
老後に至る前から知識を備え、じっくりと取り組んでいかないとなかなか難しい面もあるため、安易な資産運用には気を付けなければいけません。
頼れる家族がいる場合は同居をすることを考えてみる
頼れる家族がいる場合は、同居をすることを考えてみるのもプランのひとつです。
家族としても、もし両親の面倒を見るとなった時に、離れて暮らしていると思うようにフォローをすることができません。
また、別々に生活をしていると仕送りが必要となり、子供世帯においても負担材料になることがあります。
現実的に一緒に共に生活をすることが難しい場合もありますが、もし可能であるのならば節約も兼ねて二世帯暮らしを行うのも良いのではないでしょうか。
時間がある場合は家庭菜園などを行い家計の足しにするということもできますし、案外、楽しい生活を送れるかもしれません。
生活保護を視野に入れてみるのもおすすめ
働くことが難しい場合や、身内にも頼れる人がいない時など、困窮する生活を立て直しにくい人には、生活保護を視野に入れてみるのもおすすめです。
経済的に余裕がない人をサポートする公的な支援制度であり、年金受給者でも同時に受け取ることができます。
また、生活保護の受給者ですと、支払いを免除してもらえる項目もいくつかありますので、生活にもある程度の余裕を持ちやすくなるはずです。
頼れる親族がいないことや、働くことができない状態など、いくつかの条件を満たす必要があるものの、需給条件に合致すれば速やかに支援を受けられます。
しかしながら、生活保護はあまり利用したくないという人も中にはいるでしょう。
国民に認められた権利とはいえ、後ろめたい気持ちになったり、親族への連絡がいくことを避けたかったりなどの理由で拒否することもあります。
まとめ
現実的に他の手段がないようなら生活保護も避けては通れませんが、将来的に頼ることにならないためには、やはり老後を迎える前に対策を講じておくほかありません。
まずは自分が貰える年金を把握し、生活費が一体どのくらい不足し得るのか考えてみると良いでしょう。
